英語中級者は1日何時間勉強すべき? 理想と現実を徹底解説

「英語会議で簡単な受け答えはできるけど、話が速くなるとついていけなくなる」
「日常会話ならなんとか話せるけど、仕事となると自信をもって話せない」
「英語でメールやチャットは書けるけど、“この表現で合ってるのかな?”と毎回迷う」
こうした悩みを感じている方は、実は“英語がある程度できる人”。
だからこそ、次の課題が見えてきて
「もっと自由に英語で伝えられるようになりたい」
「もっと自信を持って英語を使えるようになりたい」
と思うんですよね。
でも、そう思っても――
「一体いつになったら、もっと話せるようになるんだろう?」
「そもそも忙しくて、毎日英語の勉強を続けるのが難しい…」
そのようなお悩みに向けて
この記事では
英語をレベルアップするために必要な学習時間や
忙しくても続けられる効率的な学習法
について解説していきます。
この記事を読んでわかること
● 中級者が上のレベルを目指すのに必要な学習時間の目安
● 忙しい中でも続けられる“習慣化のコツ”
● 現実的なスケジュールの立て方と続けるための工夫
忙しい人でも今日から実践できる方法をご紹介していますので
ぜひ参考にしてみてください。
英語レベル中級者とは?まずは現在地を知ろう
英語力を伸ばしたいと思ったときに
「自分が今どの位置にいるのか」
を知りたいと思う方は多いと思います。
中級レベルとは
英語中級レベルの目安について、資格試験のスコアとスキル面から見ていきましょう。
資格系の基準によると
中級者は一般的には以下のレベルとされています。
| 資格・基準 | 中級者レベルの目安 |
| TOEIC (L&R) | 550点〜700点台後半 |
| 英検 | 準2級〜2級程度 |
| CEFR(セファール) | B1(Intermediate) B2(Upper -intermediate) |
CEFRは、正式にはCommon European Framework of Reference for Languages
という言語力に関する国際基準です。
「A1~C2」の6段階で評価し、学習の目標設定やレベルチェックに使われています。
CEFRのスコアを知りたい方向けにCEFRに準拠したテストをご紹介しますね。
(2025年5月時点)
| テスト名 | Versant | Progos | Linguaskill |
| 運営 | ピアソン・ジャパン | 株式会社レアジョブ | 日本英語検定協会 |
| 測定スキル | Speaking & Listening, Writing, 4-skills(S, L, R, W) | Speakingのみ | Speaking, Writing, Reading & Listening |
| 所要時間 | Speaking & Listening:約20分 Writing:約35分 4-skills:約50分 | 約20分 | Speaking:15分 Writing::45分 Reading & Listening:約60-85分 |
| 受験料(目安) | Speaking & Listening:6,600円 Writing::4,400円 4-skills:7,700円 | 550円 | Speaking:6,900円 Reading & Listening:2,900円, Writing: 3900円 |
| 公式リンク | https://www.versant.jp/ | https://progos.ai | https://www.eiken.or.jp/linguaskill/ |
英語スキルの目安
では次に、レベル別に「できる事」と「難しい事」をみてみましょう。
ここでは、CEFRで初中級(中級の入り口)とされている A2+も含めて、B2レベルまでを中級としています。
| できる事 | まだ難しい事 | |
| A2+ (Pre-intermediate) | ・身近な話題について、ゆっくりであれば相手の話が理解でき、短いやり取りができる。 ・定型表現を使って自己紹介や日常の事柄を伝えられる。 | ・状況に応じて文を組み立てたり、理由・意見を自分の言葉で説明できる |
| B1 (Intermediate) | ・なじみのある内容について、自分の言葉で意見や説明ができる。 ・標準的な話し方であれば旅行先や仕事での基本的な会話を対応できる。 | ・理由や例を挙げながら、ある程度まとまった長さで説明や意見を伝えられる ・自然なスピードの会話についていくことができ、抽象的な話題について論理的に話すことができる。 |
| B2 (Upper-intermediate) | ・抽象的な話題や複雑な内容も理解し、説明ができる ・会議や議論の場で、適切に自分の意見を言ったり、質疑応答ができる ・状況に応じた言い換えができ、ある程度流暢に会話できる | ・幅広い話題について、言葉を探している印象を与えることなく論理的かつ正確に、流暢に話すことができる ・様々な内容についてかなり長い文章も理解できる |
(CEFRの習熟度度指標(CEFR-J)等を基に筆者の見解を加えて作表)
ちなみにB2レベルは、流暢さには課題が残るものの
“ビジネスで英語が使えるレベル”
と捉えられています。
1日何時間、何を勉強すれば何か月でレベルアップできる?
学習時間
日本人がCEFRで一つ上のレベルを目指す場合
必要な学習時間は、約700-740時間が大まかな目安とされています。
(残念ながら、英語をただ聞き流している時間やyoutubeを観ているだけの時間などは含まれません!)
この時間に積み上げるのにどのくらいの期間がかかるのか
必要な1日の学習時間別にをシミュレーションしてみましょう。
| 1日の学習時間 | 週の合計 | 1ヵ月の学習時間 | 1年の学習時間 | 到達までの期間 (約700-740時間) |
| 1時間 | 約7時間 | 約30時間 | 約365時間 | 約2年 |
| 2時間 | 約14時間 | 約60時間 | 約730時間 | 約1年 |
| 3時間 | 約21時間 | 約90時間 | 約1,095時間 | 約8か月 |
学習内容
では具体的に何を学習したらいいのか?について
目標によりますが
各レベルから一つ上のランクを目指す場合の学習例を挙げます。
A2+からB1を目指す場合
(目標)英語の“型”を覚え、日常表現を自力で言えるようにする
(学習内容)
・基本語彙の習得
・中学文法/構文/型の理解強化(音読)と日常表現の定着(英語日記・英作文、英会話)
B1からB2を目指す場合
(目標)身近な話題から、専門性の高い話題についてもある程度の流暢さをもって会話できる
(学習内容)
・語彙や文法の理解の強化と定着(音読練習)
・組み立て力(パラフレージング、業務日誌、仕事関連のトピックで会話練習)
B2からC1を目指す場合
(目標)専門的・抽象的な話題についても、自分の考えを明確に流暢性をもって話すことができる
(学習内容)
・論理展開や高度で幅広い語彙の定着(リアルな教材を用いたリスニング・音読・シャドイング)
・内容構成力や発信力の強化(ライティング、スピーチ、ディスカッション形式の会話練習)
自分にとっての“レベルアップ”とは
上記の時間はあくまで目安です。
実際にどれ位の時間がかかるのかは
これまでの学習経験、普段の英語環境、学習の質、継続性によって大きく変わってます。
また、「英語で何ができるようになりたいのか」は、一人ひとり違いますので
目標が漠然としている人は、まず自分にとっての理想の状態を明確にすることから始めましょう。
たとえば、
「外国人の上司との面談で、自分の意見を自由に言えるようになる」
「英語会議で通訳なしで会話ができるようになる」
「英語プレゼン後の質疑が8割できるようになる」
のように
「どんな場面で、どんなことができるようになりたいのか」
をより具体的にすることで
必要な時間と学習内容の計画も立てやすくなります。
英語学習を続けるポイント
先ほど、ひとつ上のレベルに上がるのに必要な学習時間の目安は約700-740時間
とお伝えしましたが
「そんなにかかるのか・・」
と溜息をつかれた方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、言語を習得するというのはなかなか一朝一夕にはいきませんが
学習を仕組み化して習慣化し、日々積み重ねていけば
誰にも必ずその日はやってきます。
一方で
学習が続かない原因としてよくあるのが
・張り切って最初から無理な計画を立ててしまう
・計画が抽象的で日々の行動につながらない
・目標が曖昧で、何をすればいいか悩み続ける
・やらない日ができると、それをきっかけにやらなくなってしまう
私自身もこのような理由から
始めては挫折して、の繰り返しで、かなりの時間を無駄にしてしまいました。
だからこそ、忙しい皆さんには回り道をして欲しくないと思っています。
学習継続のポイント3つ
①目標を細かく区切ってマイルストン化
②「毎日完璧にやる」ではなく、「毎日続ける」を大事にする
③ モチベーションではなく“仕組み”で回す
目標を細かく区切ってマイルストン化
例えば、最終的にどうなっていたいかの姿を言語化できたら
「1年後はどうなっていたいか?」「6か月後は?」「3か月後は?」と
目標を細かくブレイクダウンしましょう。
時系列でマイルストーンを設定することで
日々の学習が“目的につながっている”という感覚を持てるようになります。
これは仕事でのプロジェクト管理と同じですね。
英語学習も最終ゴールだけでなく、中間目標を設定しておくことで
計画的に進めやすくなります。
「毎日完璧にやる」ではなく、「毎日続ける」を大事にする
忙しかったり、疲れた日には、学習は10分でも30分でもいいです。
大事なのは「毎日少しでも続ける」こと、「学習時間ゼロの日を作らない」ことです。
なぜかというと
「今日はできなかった」「やらなかった」という自己嫌悪から
モチベーションが低下しやすくなってしまうからです。
モチベーションではなく“仕組み”で回す
モチベーションに頼ると
その日の感情や気分に左右されやすくなるため
学習が途切れやすくなり危険です。
だからこそ
毎日の生活に組み込ませる
「仕組み化」がカギとなります。
この点について、次のセクションでもう少し詳しく解説しますね。
仕組み化のコツ
「忙しくて時間がない」というのは
学習を後回しにしてしまう人によくあるパターンです。
私も仕事が忙しいことを理由に英語学習から遠ざかっていた時期があります。
その時は「英語をやるぞ!」という本気の覚悟ができていませんでした。
残念ながら「時間ができた時にやる」
では英語はなかなか伸びません。
学習時間を確保するためには
あらかじめスケジュールに英語の時間を組み込んで
何曜日の何時・どこで・何の前に/何の後は・何をやる
まで具体的に落とし込むことがポイントです。
例えば、私は以下のような形でスケジュールを決めています。
・電車に乗ったら単語アプリを開く
・朝の身支度中は英語ニュースを聞く
・夕食後に30分は音読する
・お風呂に入る前にNHKラジオ講座を聞く
「この時間に○○をやる」と先に決めてしまうことで、予定に組み込まれます。
「さて、何をしよう?」と考える時間がもったいないですよね。
そして、そのようなことを考えるだけで私達の脳は疲れてしまいます。
忙しいビジネスパーソンだからこそ
「頑張って時間を作る」ではなく
「予定に組み込んで当たり前にやる」へ変えていきましょう。
まとめ
今回の記事では
「英語中級者がレベルアップするために必要な学習時間と学習継続のポイント」
について解説しました。
・レベルアップに必要な学習時間の目安は700-740時間
・目指す英語力は人それぞれ。まずは「自分にとっての英語のゴール」を明確にすること
・継続のコツ:
①目標を細かく区切ってマイルストン化
②「毎日完璧にやる」ではなく、「毎日続ける」を大事にする
③モチベではなく“仕組み”で回す
”毎日コツコツと地道に続ける”ことさえできれば
英語は誰しもが着実に伸ばしていくことができます。
ぜひあなたも、明確なゴールと現実的な計画で、無理なく学習を積み上げていってください!
一緒にがんばりましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
<参考>
Cambridge English – Guided Learning Hours
ETS:TOEIC TestsスコアのCEFRレベルマッピング方法について
British Council: CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)
FSI(Foreign Service Institute)Foreign Language Training
