脱「英語会議についていけない」 中級者の壁越えリスニング英語学習法

オフィスのラウンジで、丸テープルを囲んで4人の男女が座って打ち合わせをしている様子。
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「英語会議で質問されたけど、聞き取れなくて悔しい・・」
「英語会議についていけず、毎回憂鬱で仕方ない」
「考えている間にどんどん話が進んでしまい、気づけば完全に置いていかれている・・」

このブログを読んで下さっている方の中には、このような経験された方もいらっしゃるのではないでしょうか
私も海外勤務を始めた頃、会議では何度も苦い経験をしました。

「思い切って発言しようとしても、質問が聞き取れなかったら、怖くて発言できない」
「今日も存在感ゼロ・・」
と、毎回落ち込んでいました。

ある程度言いたい事は言える、メールもなんとか伝えたいことは書ける。
でも、会議となると状況が一変。
次第に速くなっていく会話、予想外の話題転換。。。

特に悔しいのは、自分の専門分野なのに、英語のせいで本来の実力を発揮できないことではないでしょうか。

でも、諦めないでください!
実際のビジネスシーンでの英語は、TOEICやオンライン英会話で慣れ親しんだものとは
レベルもスピードも大きく異なりますが、これは次のレベルにステップアップする為の通過点です。

本記事では、このような悩みを抱える中級者のリスニングの壁を突破する為の、実践的な学習方法をご紹介します。
一朝一夕にはいきませんが、適切なアプローチで継続すれば、必ず聞き取れるようになります。

目次

聞き取れない原因とその対策

単語が聞き取れない場合

語彙力不足

知らない単語が多いと、もうそれだけで集中力がなくなっちゃいますよね。
ですので、業界特有の専門用語等も含めて、仕事に必要な語彙力をある程度は習得しておきましょう。
職種や専門分野によって異なりますが、TOEICで言うと、700~800点レベルの語彙数は必要です。
すでにこのレベルにある方は、実際のビジネスシーンや使っている英語教材で知らない単語やフレーズに出会ったら
それらを確実に覚えるようにしましょう。

単語学習のポイント


単語の意味を覚えるだけでなく、以下のポイントを意識しましょう。

リスニング強化のための単語学習のポイント
・単語の意味がぱっと瞬間的にわかる状態にしておくこと。
・必ず音声を確認して「発音・アクセント」も覚える

隙間時間を活用して、定着するまで何度も繰り返し学習しましょう。
中級者向けにおススメの単語教材の一部を紹介します。

『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』(朝日新聞出版)
TOEIC頻出の単語を効率的に学べ、かつ、ビジネスシーンで役立つ語彙が豊富に含まれているので
TOEIC勉強と実践の一石二鳥。

改訂第2版キクタン 【Basic】4000』(アルク)
将来英語を使って世界で活躍する為の土台となる語彙を選出した、と書かれてあるとおり
日常生活やビジネスシーンで役立つ単語が幅広く網羅されていて
独特の「チャンク」のリズムに抵抗のない方は中級レベルの方にピッタリです。

クラウン チャンクで英単語 Standard』(三省堂)
構成としては金のフレーズに似ていて、一つの単語に短いフレーズ(書籍では「チャンク」と称されている)が
付いているので、単語の使い方や派生語も学習できます。
所々にイラストもあり、見やすい教材です。
Standardが簡単と思う場合はAdvancedを選びましょう。


ちなみに、英語の会議に限ったことではありませんが、会議資料は事前に読み込んでおき、わからない単語は必ず
調べておきましょう。
海外メンバーとの会議では、会議資料を事前に送ってもらえないこともあると思いますが
その場合は催促しましょう!(筆者はしつこく依頼していました)

音声変化に慣れてない

このケースが一番多いと思います。
ゆっくり話してもらったら問題なく聞き取れる場合、スクリプトみたら問題なく理解できる場合ですね。
リアルな会話では、単語と単語の音が連結したり、音が脱落したり
あまり重要でない単語(前置詞、代名詞等)はほとんど発音されない(弱系)等の「音声変化」が容赦なく起きます。
この音声変化に慣れていないと「知っている単語の音と違う!」と
単語が音として認識できない状況が起きてしまいます。

音声変化の定着法

音声変化を説明した教材はいくつかありますが、
こちらの教材は音声変化の基本についてわかりやすく解説されてあり、おススメです。

5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる』(株式会社マイナビ出版)

音声変化を定着させる学習法>

1.ディクテーション

ディクテーションは聞いた音声を一字一句書き取る方法です。
聞き取れなかった箇所は、聞こえた通りの音でカタカナで書いておくことでOKです。
ディクテーションによって、聞き取れなかった箇所をあぶりだすことができ
また、正確に聞き取るための集中力が必要になるため、リスニング力が飛躍的に向上します。

筆者のおススメは、簡単にスクリプトを見て答え合わせしないこと、
「もうこれ以上聞いても無理!」というところまで何度も音声を聞いてトライすることです。
簡単にスクリプトをみてしまうと、どうしても文字に引っ張られて音声変化への注意力が浅くなってしまう為で
す。

スクリプトを見て答え合わせをしたら、なぜ聞き取れなかったのか、分析しましょう。
分析することで、自分の弱点が見みえてきます。
例えば単語を知らないことが原因なのか?、どのタイプの音声変化が自分の弱点なのか?などなど。
ちなみに、私自身は代名詞等の弱系を聞き取るのが苦手です。

2. 精読

文法、単語、文章の意味、すべて完璧に理解できているか?確認します。

3.音読

ここまでやったら次は音読です。
聞き取れなかった箇所を集中的に、完コピできるまで音読することで、音声知覚が強化され
音が言葉として理解できるようになります。

確保できる学習時間やレベルによってやり方は変わりますが
当スクールで生徒様に取り組んで頂いている基本の音読法を以下にご紹介します。
時間がない時は、聞き取れなかった箇所だけでもOKです。

<音読トレーニング>

  1. スクリプトを見ながらーバーラッピング(音声と同時に発音する)
     発音や抑揚、テンポの完コピを目指す。音声についていけるようになるまで
  2. スクリプトを見て音読
     口に馴染ませる。
  3. スラスラ言えるようになるまで シャドーイング
     閉本でやるのが難しい場合は、まずスクリプトを見ながら。慣れたらスクリプトを見ずに。
     早くてついていけない箇所は音声速度を0.5-0.75倍速に落とす、または音声を止めてリピート練習してから
     シャドーイングへ。最後に自分の音声を録音して、オリジナル音声との違いをチェック。

<音読に使う教材>

英文スクリプトと日本語訳付きの教材を選びましょう。
日本語訳がないと、自分で意味等を調べる時間が余計にかかってしまいます。

1回の学習に使う音声の長さは1~2分、長くて5分程度がおススメです。

どの教材を使うにしても、しっかり精読をして文法や意味があやふやなまま音読をやらないことです。
そして、完璧に聞こえる状態になるまで、何度も同じ音声を聞いて口と耳に定着させましょう。
さらっとやって終わりにせず、一つの教材を使い倒すことがポイントです。

リスニングアップを目的とした音読用に使える市販教材の一部を紹介します。

『TOEIC公式問題集』(ETS)
TOEICスコアも上げたいという方は、公式問題集Par 3, 4から始めることをおススメします。
TOEICは実際のビジネスや職場の状況を想定したリスニング問題を含んでいますので
実践で役立つリスニングを練習することができます。

『究極のビジネス英語リスニング』 (アルク)
ビジネスシーンで遭遇するような場面のストーリー展開となっています。
vol 1-3まであるので、boocoで音声を聞いて「ちょっと難しい」と思うものを選んでください。
1回の学習が20-30分で完了する構成になっているので、忙しいビジネスパーソンでも取り組みやすいと思います。


『最強のリスニング学習法』 (朝日新聞社)
約30秒のCNNニュースが練習題材となっており
音声変化の基礎知識やシャドーイングなどの練習方法等について丁寧に解説されています。
難易度は高めですが、ゆっくりスピード、ポーズあり音声等があり
書籍で紹介されているトレーニングの実践をしながらナチュラルスピードに慣れていくようになっています。
ニュースを聞き取れるように地道に勉強したい人向け。

全体の意味が理解できない場合

意味を処理するスピードが遅い

単語や文法も理解できていて、単語も聞き取れるのに「結局何を言っているのかわからない」という場合は
意味を処理するスピードが、発話されているスピードに追い付いていない事が想定されます。

最後まで聞いてから意味を理解しようとすると、記憶の負荷が大きくなり、会話についていけなくなります。
このような場合は是非以下のようなトレーニングをやってみてください!

意味処理の速度を上げる学習法
  1. 音読

「また音読?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、前述での音声変化を定着させる為の音読とは目的が違ってきます。
同じ音読でも、ここではスピードと意味を意識しながら音読します
仕上げのシャドーイングも単に音マネをするだけではなく、意味を意識しながらやってみましょう。

2. スラッシュリスニング

英文を意味の塊で区切りながら音声を聞いて、意味をどんどん訳出していく学習方法です。
この「どんどん」がポイントで、文の後ろから前に戻って訳そうとしない事、つまり「返り読み」をしない事が重要です。
英語の語順で文頭から理解を深めることができるようになります。
また、訳出することによって、意味の理解が曖昧だった箇所を浮き彫りにすることもできます。

例えば、以下のように文頭から訳を付けていきます。
 ”Our company / plans to expand / its operations / in Asia.”
  弊社は    拡大する予定です。 事業を   アジアで

3.英語を毎日読む(多読)

毎日リーディング学習をした生徒さんの多くの方が、「英語ニュースが前よりわかるようになった!」
とおっしゃいます。

「リスニングなのにリーディング?」と思われるかもしれませんが
これは英語の語順で意味を理解していく力が付いたからです。

ここで使う教材は、自分が興味のある内容ならなんでも良いです。その方が続けやすいからです。
ただし、読解力を上げることが目的ではないので、単語をイチイチ調べないと読めないものではなく
多少知らない単語があっても、まあまあ理解できるのものを選びましょう。

筆者は英語のニュース記事(Japan Times, BBC, CNN)や『Havard Business Review』で興味のある記事や
興味のある洋書を読むことが多いです。
経済に興味のある人は『The Wall Street Journal』 や『The Economist』 を使っている方も多いですね。

定期的にWPM(word per minute: 1分間に何単語読めているか)を測り、読む速度が速くなっているかを確認しましょう。
その為には、自分が目標とするWPMを設定しておくと励みになります。
WPMは読むのにかかった秒数 x 単語数/ 60秒で計算します。

表現・フレーズの知識不足

突然ですが、この文章はどのような意味でしょう?
”It’s one thing to talk about the effect of exercise, and it’s another to do it.”

It’s one thing to A, and it’s another to B”
 「AすることとBすることは別だ」という意味のフレーズです。

なので、上記の文は
「運動の効果について語ることと、(運動を)やることは別だ」という意味になります。

表現・フレーズ習得法

このような英語独特の表現・フレーズは、市販の教材よりも、リアルな会話やスピーチの中で遭遇することが多いので
TED TALK、海外ニュース、海外ドラマ、海外のトークショーなど、リアルな音声に挑戦してみるのもよいでしょう。
英語字幕で知らない表現が出てきたら必ずメモして
積極的に英会話レッスンや実際のビジネスシーンで使う、独り言で言ってみる等をして自分のものにしましょう。

ただ、ここで注意して頂きたいことが一つあります。
市販教材と違い、リアルな音源はナチュラルである反面、音声変化が容赦なく
聞き取れずに落ち込みそうになるかもしれません。

しかし、ここでリアルな音声を聞く目的は、英語独特の表現やフレーズを身に付けることですので
全部聞き取ろうとしなくて大丈夫!
筆者も海外ドラマ・映画は一発で聞き取れないところはたくさんあります。

英語の聞き流し

英語を聞き流すだけで、リスニング力が劇的に向上するわけではありませんが、一定の効果があります。

ただし、何を聞くかによって効果は違ってきます。
ほとんど意味が理解できない、呪文のようにしか聞こえない英語を聞いているだけでは
残念ながら、効果はほとんどありません。

聞き流しはあくまでリスニング学習の補助的な位置づけ、気分転換として捉えましょう。
とはいえ、日本に居ながら英語環境を作るという点で、移動中、運動中、家事をしながら等の隙間時間の
英語の聞き流しは、耳を英語に慣らすという意味ではおススメです。

聞き流しに使う音声

  • 7割程度はわかる
  • 内容に関心・興味がある
  • 英語のスクリプト・キャプションがある

聞き取れなかったところを確認する為に、やはりキャプションまたはスクリプト付きのものが良いです。
例えば、海外ニュースはキャプション設定できるyoutubeで視聴するのがおススメです。
ニュース系アプリには残念ながらキャプションやスクリプト付きのものがほとんどありませんが
CNNニュースアプリには英語キャプションがあり、私も隙間時間に視聴しています。

まとめ

聞き取れない原因とその対策

英語の聞き流しだけではリスニング力は上がりませんが、耳を慣らすという意味で、隙間時間に、英語ニュースやPodcast、ラジオなど、楽しみながら英語環境を作りましょう。

英語4技能(スピーキング、リスニング、リーディング、ライティング)の中でも
特にリスニングは時間と努力を要しますが、毎日続けていたら
ある日「あれ、前より聞き取れるようになった」という日が必ずやって来ます。

本記事で紹介した学習方法を是非実践してみてください。
学習投下時間は、グローバルなビジネス環境でのあなたの活躍を支える大事な投資となるはずです!

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